長崎は、野良猫が多い街といわれています。
特に『尾曲がり猫』
『かぎしっぽ』を持つ猫のことで、『しっぽが幸せをひっかけてくる』といわれています。
そう、縁起が良い猫ちゃんなのです。
「尾曲がり猫」は全国に分布されていますが、
長崎は野良猫の80%が「尾曲がり猫」全国でダントツNo.1です。
「尾曲がり猫」とは?
*尾曲がり猫は3パターン
・かぎしっぽ (途中で折れ曲がっている)
・短尾しっぽ (太くて短い、途中で切れてい
るように見える)
・団子しっぽ (短いしっぽがさら丸く
なりお団子のようになる)
*「尾曲がり猫」のしっぽの形成
猫のしっぽは尾椎という骨で成り立っていますが、短くて曲がったしっぽは
「尾椎の減少」「半椎体」 「癒合椎」
という3つの変化によって形成されます。
・尾椎の一部が減少(尾椎の減少)したり、くっ付いたりする(癒合椎)
⇒クルッと丸まった状態になります。
・尾椎の一部が変形して半椎体化する(半椎体)
⇒かぎ状の折れ曲がった状態になります。
長崎になぜ「尾曲がり猫」が多い?
*長崎の「尾曲がり猫」の歴史
江戸時代、長崎県の出島ではオランダとの交易が行われていてオランダ船か来航していました。その船の起点となったのが、現在のインドネシアのジャカルタ。積み荷の食料を食い荒らすネズミの駆除をする任務を任せてられたのが猫でした。
そうして船と共にやってきたインドネシアの猫たちが船から抜け出し長崎に住み着くようになり繁殖していったといわれています。今でも子孫たちが長崎には多く生息しているのですね。
長崎の尾曲がり猫は、元々インドネシアあたりに暮らしていた“尾曲がり猫の遺伝子”の変異によって形成されていると考えられています。
* 猫が住みやすい環境
長崎の地形の独特さに関係しているのでは?との見方もあります。長崎は坂道や小道が多く車が入り込めない、階段も多く事故に遭いにくい。入りくんだ住宅街は人間に見つかりにくいので子育てをする場所として最適なのでしょう。長崎は漁港の町でもあるので、魚など食料は何不自由なく有り付けたのでしょう。
眼鏡橋周辺の猫雑貨屋さん
有名な観光スポットの一つである“眼鏡橋”の近くに「尾曲がり猫」をモチーフにしたデザインの雑貨屋さんがあります。「長崎ねこ」のオリジナルなものは、ここで買うのがいちばんです。可愛い物でいっぱい!
↓眼鏡橋をゆっくり眺めてながら歩いてすぐの
所…
橋をまたいだ両側付近にそれぞれ2軒のお店があります。
長崎の猫雑貨
お店の外観がオシャレ!壁に描かれた猫のしっぽがちゃんと折れ曲がっています。
尾曲がり猫神社
2019年4月、長崎の眼鏡橋近くに「尾曲がり猫神社」がオープンしていました。なかに入ると猫の御神体と賽銭箱があり、巫女さんもいらっしゃいます笑。本当の神社ではなく…神社風のスタイルで猫デザインの商品を扱っている雑貨屋さんとなっています。おみくじやお守りもあります。
尾曲がり猫の歴史を研究している市民グループの「長崎ネコ学会」が市の補助を受けて運営しているそうです。
長崎オマガリにゃすてら(尾曲り猫の焼印を押した長崎カステラ) と尾曲がり猫神社オリジナルマグカップを購入しました。
来年の干支は、“ねずみ” のはずなんですが、「猫年」⁈ 2020年〜令和2年と、ニャンニャンずくしで盛り上がりましょうということで…
ステッカーと観光マップも頂きました♪
○追記○
長崎の銘菓「クルス」の “長崎ねこ”バージョン
長崎市街にある浜の町アーケードの中のお店で購入。缶入りのクルスは、長崎の路面電車のデザイン。
尾曲がり猫を探してみた
試しに、尾曲がり猫を探してみました。
思案橋の方へ向かって、丸山公園という小さな公園なんですが…
にゃんこ♡いた〜〜〜♪
でも尾曲がり猫ではない笑
坂本龍馬の像とツーショット!
近づいて見る…逃げないかな?
ひなたぼっこしてる〜写真撮らせてくれました!
後ろにもいましたよ!
尾曲がり神社の巫女さん女性から聞いた話では、かぎしっぽの猫と出会うチャンスは、意外と少ないらしいです。「運が良ければ逢えますよ〜」ということでしたー↓残念(◞‸◟)
まとめ
長崎には古くから「尾曲がり猫」というしっぽが折れ曲がった特徴を持つ猫が愛されており、今でも地元の人々と共存して生活しています。
長崎は不思議と猫が似合う街なんだなぁ〜とつくづく感じました。
そして、多くの方に『幸運のかぎしっぽ』を持つ長崎の猫達に逢いたいと思っていただけたら幸いです。
我が家にも「幸運の尾曲がり猫さん」いるんだった☆
“まめ”は「かぎしっぽ」
“トラ”は「短尾しっぽ」
大事にしなきゃって思います、はい‼︎