日本は災害が多く、防災対策への関心は高まりつつある。しかし、私もそうであるが、まだ大きな災害に遭ったことがない者としては、それほど防災の備えの知識もないし、真剣に考えたことがなかった。まさか自分の周りで起こることはないだろうと、誰もが思うことだ。
2011年の3月、東日本大震災では人間と一緒に犬や猫も被災した。ペットを避難所に連れ行くことは出来なかった。家族同然のペットと離れ離れになるなんて、きっと悲しい思いをされたに違いない。震災後は、環境省が、「人とペットの同行避難」を推奨する方針になったが、2016年4月の熊本地震では、避難所にペットは受け入れて貰えず、野外生活を余儀なくされた人も多かったという。
“いざ!”という時にはパニックになり、自分達人間のことで精一杯。ペットの事まで手が回らないと思う。ウチの猫達を一緒に避難出来るのか?
最近、書店に行くと防災用の書籍が目に付くようになった。その中に…
『猫と一緒に生き残る 防災BOOK 』執筆者〜富田園子(日東書院 出版)
『猫と〜』に惹かれて購入。可愛いイラスト入りで読みやすい。
この本を参考に、「猫の防災」の備え方を考えてみようと思う。
【猫用非常グッズ】
①キャリーバッグ
キャリーバッグは頭数分用意。
脱走しないように洗濯ネットやハーネ
スを入れて置くと安心。
②キャットフード
いつも食べ慣れているもの。ドライフー
ドは軽いし、賞味期限も長いので災害用
に多目に用意。ウエットフードは水分も
一緒に取れるので適宜に。缶詰より、パ
ウチタイプの方がゴミとしての処理が簡
単。環境の変化で食欲があまりない時に
は猫用おやつもあると良い。
③薬
今、持病やかかっている薬があれば、
必ず持参。
④猫用トイレ(シートや砂)
車で避難出来る場合は、持って行けると
思うが、無理なら、代用出来るもので。
(ビニール袋を被せたダンボール等)
⑤その他
水やタオル、毛布等、人間の非常用と共
有出来るもの。
【避難場所を確認しておく】
ペットと同伴出来る避難場所を調べてお
く。しかし、受け入れてくれる場所を探す
となるとかなり厳しいと思う。
猫達を置いての避難となる場合を想定して
おくことは、重要になってくる。
【猫を置いて避難する場合】
① フードを多目に置いておく
猫が生き延びる為に日持ちするドライフ
ードを袋ごと破いて置いておく。
②水を多目に置いておく
大きな容器に出来るだけたくさんの水を
置いておく。お風呂場のドアを開けてお
けるようならば、猫が溺れない程度に
浴槽に水を張っておく。
③猫の逃げ場を確保
猫が恐怖で隠れてしまうことがあるので
安全な場所を作ってあげる。
④暑さ寒さ対策
餌や水の場所を自由に動いて回れると
同時に暑い時も寒い時も最適な場所を探
して行けるようにドアを開けておく。
閉まらないようにドアストッパーを挟ん
でおくことも忘れない。
最低でも、以上の事を準備しておく必要があると思う。
ウチは3匹の猫を同時に避難することが大変だと思うので、家族て分担して、避難時のシュミレーションを今から準備しようと思う。
猫は人間よりも敏速に動く事が出来る動物であるので、意外と助かる可能性もあるという。災害が起きて、たとえ、ペット達を置いて避難せざるを得ないことがあったとしても、人間が助からなければ、被災した後のペットの命を救うことは出来ない。
まずは、人間が助かることが重要である。
この『猫と一緒に生き残る 防災BOOK』の本の内容はペットが居る家庭でなくても、まだたくさんの防災のノウハウが書かれてある。
「いざ!」という時に役立つことが出来るようにいつも手に届く所に置いて、時々目を通しておこうと思う。